日本では着床前診断で産み分けはできる?できない?

日本では着床前診断で産み分けはできますか?

結論から言うと、日本において着床前診断による男女の産み分けは禁止されています。 着床前診断は日本産科婦人科学会により、個別審査により対象者のみおこなうことができる医療行為となります。また、それ以前に受精卵着床前検査(PGT-A)は保険の適用がされません。 着床前診断を希望される場合は、採卵から全ての診療を自費で行う必要があります。

ただし、どうしてもタイに行って治療を受けることができないと言う方は平井薫(代表)までご連絡を

着床前診断を受けられる人とは

日本産科婦人科学会が個別審査を行い、対象者のみが受けることができる医療行為です。対象となるのは、次の場合です。
  • 直近2回の体外受精・胚移植で妊娠しなかった場合
  • 妊娠で胎嚢を確認してから、2回以上の流産を経験している場合
  • 夫婦のどちらかが染色体の構造異常を有している場合
  • 具体的には、まず一般検査からの遺伝カウンセリング(複数回)、染色体や遺伝子の変化の確認検査と続き、遺伝カウンセリング(セカンドオピニオン)を受けます。セカンドオピニオンを受けるのは客観的な立場から検査前の適切な着床前診断に関する意識の確認などを目的としています。その後着床前診断の希望を再確認され、各種検査が診療施設で行われた後で、日本産婦人科学会で審査され、許可が降りたら着床前診断を行うことができる。日本産婦人科学会へ申請して承認されるまでに半年以上を要します。

日本では産み分けは禁止されていますか?

実は10パーセントの確率論でしかないパーコール法でさえ、安全性の理由から94年から06年まで日本産婦人科学会で禁止されていました。 そして、06年4月に日本産婦人科学会は「追試の結果、X精子とY精子を完全に選別することはできない。 よって産み分けできる科学的根拠はない」とし、パーコール法の禁止を撤回しました。もちろん、ピンクゼリーなど、膣内のpHを酸性にすることで女の子の赤ちゃんを希望する夫婦が妊活の際に使用する方法も盛んに行われています。ただし、体外受精で産み分けは着床前診断を行えば、技術的には可能です。しかし、日本産婦人科学会では、着床前診断を産み分け目的で行うことは倫理上禁止しており、国内では不可能だと言えます。日本産時婦人科学科では重篤な遺伝など限定的な目的でしか着床前診断を認めておらず、そもそも着床前診断には申請と許可が必要となります。

着床前診断の方法

  1. 顕微授精:卵子と精子を体外で受精させ、胚を形成します。
  2. 胚の培養:受精した胚を数日間培養し、細胞分裂を進行させます。
  3. 胚の生検:5日目、もしくは6日目胚から数個の細胞を採取し、DNAを分析して遺伝子や染色体の異常を調べます。異常が確認された場合、その胚は移植されません。
  4. 結果に基づく選択:検査結果に基づき、異常のない健康な胚を選び、子宮に移植します

着床前診断で性別を教えてくれるか?

PGT-Aは、体外受精で得られた胚を子宮に移植する前に、胚の染色体数を検査する技術です。全染色体の異数性の検査が行われますので、性染色体の23番目の結果もレポートに上がってきます。ただし、日本産婦人科学会の規定により、日本ではその事実が伏せられます。もしも教えてくれるクリニックがあったとしても、その確実性は定かではありません。なぜなら教えてくれたとしても口頭止まりで、確実とは言えないからです。

着床前診断(PGT-A)のメリット

  1. 流産リスクの低減:胚の染色体異常を事前に検出し、異常がある胚を移植しないことで、流産のリスクを大幅に減らすことができます。
  2. 妊娠成功率の向上:健康な染色体を持つ胚のみを選択して移植することで、着床率や妊娠成功率が高まります
  3. 先天性疾患のリスク軽減:染色体異常による先天性疾患のリスクを減らし、健康な赤ちゃんを迎える可能性が高まります。

着床前診断で何がわかるのか

  1. 染色体数の異常(異数性) 正常な胚は46本(23対)の染色体を持ちます。染色体が多すぎたり、少なすぎたりする染色体数の異常を「異数性」と呼びます。異数性がある胚は、着床ができないか、着床しても妊娠が継続しにくく、または出生後に障害を持つ可能性が高くなります。

  2. 流産リスクの低減 PGT-Aを行うことで、流産のリスクが大幅に減ります。染色体異常のある胚が妊娠した場合、自然流産のリスクが高いため、健康な染色体を持つ胚だけを選んで移植することは、妊娠を継続させるために重要です。

  3. 妊娠成功率の向上 PGT-Aによって正常な染色体を持つ胚を選べば、高齢の女性や不妊治療の回数が多いカップルにとっても成功率が上がります

まとめ

この記事では、日本で産み分けのために着床前診断ができるのか。その後の移植も日本でできるのか。悩みの尽きない皆様に向けて書かれた記事です。いちおしタイビューティーでは特別なルートを使って、日本で採卵をしDNAを生検(バイオプシー)してタイに持ち込み、完璧なレポートを受け取ってしっかり確認をし合って日本にいながらにしてできる方法について説明しています。詳しく説明を聞きたい方は平井薫(代表)までお問い合わせを

この記事の監修者
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ティダ・ルッタナジット

国内外より高い評価を受ける培養士
生殖補助医療の先駆者

顕微授精、PGT-A 遺伝子診断、次世代シーケンシングNGS、生殖細胞の凍結保存における一括管理、全プロセスの統括

住所: アリヒルズビル21階 ラボ室
428, Ari Hills Bldg. 21st Floor,Phahonyothin 10, Phahonyothin Road,Samsennai,Phayathai, Bangkok, Thailand 10400

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