男女産み分けとは何か
男女産み分けとは、 体外受精して得られた受精卵を着床前遺伝子診断( PGD)により分析し 、染色体の XX染色体(女子) とXY染色体 (男子)の 検査することで、その受精卵の性別を 100 % 見分ける方法です。判別された どちらか一方の性別の受精卵だけを選んで子宮に移植し、妊娠が成立した場合は、その性別の子供が誕生するということになります。
男女産み分けの方法
体外受精した受精卵が 4 分割から 8 分割した段階で 1 個の細胞を取り出し、染色体を調べます。ヒトの染色体は 46 本で、 22 組の男女とも同じ常染色体と、 23 組目の 1 対の性染色体からなります。 男性が X 染色体と Y 染色体を持つのに対し、女性は X 染色体を 2 本持ちます。 性染色体 XY が男性、 XX が女性です。希望の性の染色体を持つ胚だけを子宮に戻せば 100% の産み分けになります。
男女産み分けの成功率
日本では、男女の産み分け方法として、 パーコール法正しくは『パーコール比重勾配法』で精子を選別しました。X 精子は Y 精子よりも重いので、 パーコール液( 分離試薬) に精子を入れ遠心分離すると、 底に沈んだ精子は X 精子の割合が高くなります。選別されたX精子を使うと女の子が生まれます。 パーコール法は成功率70%とも75%とも言われていますが、 完全なものではありません。
着床前診断による男女産み分け成功率はほぼ 100% ですが、『受精卵を移植したから必ず妊娠するということにはならない』ために、少なくとも3回程度体外受精を行う覚悟がなければならない治療でもあります。理由は
1.最終的に得られた受精卵の中で状態の良いものが希望する性別の受精卵ではない
2.得られた受精卵の中に希望する性別の受精卵が全く無い
3.女性の卵巣機能の状態が万全ではない場合
4.着床前遺伝子診断を行える状態になるほどの数の卵子が採取できない
ことから着床前遺伝子診断による男女産み分けは、だれでも適応となる手段ではありません。また、健康な卵巣を持った女性のケースでも、移植できる良い受精卵の数が単純計算しても一般の同等のケースに比べて半分になってしまうため、成功率も一般より低くなります。そのため、男女産み分けを成功させるためには、その女性の年齢にもよりますが、健康な卵巣を持った女性でも、少なくとも三回以上は体外受精を行う覚悟がなければならない治療でもあります。
男女産み分けが認められている国
アメリカでは州によって違いがありますが、産み分けの専門病院がある他、 カリフォルニア州では、『ファミリーバランシング( Family Balancing )』の目的での男女産み分けも容認されています。
日本をはじめ、中国、イギリス、欧米では 、家系に遺伝的問題がはっきりしている場合にのみに適応と厳しく規制されています。
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